トピックス

あきた耳鼻咽喉科クリニック_トピックス

朝日新聞に舌下免疫療法の広告掲載!

先日の読売新聞に引き続き、昨日の朝日新聞舌下免疫療法の1面記事が掲載されました。

f:id:akita-ent:20170619081512j:plain

弘前に住んでいると全国紙よりも地方紙を読んでいる方が多いようですので反響はほぼ無いに等しいのですが、少しずつこの治療法について知名度と理解が進み、希望者が増えてくれるといいですね。

舌下免疫療法を始めるにあたっての条件を緩和します!

トピックスと言うほどのことではないですが、舌下免疫療法を行うにあたっての諸条件を以下のように以前より少し軽くしました。

1:スギ花粉症があること。(当院で検査するか、過去の検査結果を提示すること。)

2:維持期になったらできるだけ1ヶ月に1回は受診すること。

3:忘れずに毎日自分で投薬できること。

4:万が一具合が悪くなった時に自分で(ご家族で)対処できること。

5:12歳以上であること。

6:開始のときに妊婦または授乳婦でないこと。

以前は転勤や進学などで3年以上通える見込みのない方には勧めていませんでしたが、舌下免疫療法が定着してきた今では日本中どこでも治療可能と言えるので、この条件はなくしました。

当院で3年以上継続できなくても、事情があって転居なさる時にはしかるべき施設にご紹介します。ですので治療を希望される方はとりあえず当院にて開始いたしますので是非ご相談下さい!

f:id:akita-ent:20170614175442j:plain

今日の岩木山岩木山神社。家族でお参り。素敵ですね。

読売新聞に舌下免疫療法に関する全面広告掲載!

今日の読売新聞朝刊に舌下免疫療法に関する広告が全面広告で掲載されました。

f:id:akita-ent:20170604214949j:plain

鳥居薬品さん、ありがとうございます。この広告がきっかけとなって舌下免疫療法がもっともっとメジャーな治療法になって欲しいですね。私も頑張ります!

ダニアレルギーの予防法について

ダニアレルギーを予防するために家でのダニ除去の方法をご紹介します。

アレルギーの原因(アレルゲン)になるのはダニ虫体そのものではなくて、ダニの糞や死骸中のたんぱく質です。そのダニアレルゲンは一年中室内にありますが、ダニの繁殖のピークは夏なので10月~11月頃に増加します。なので夏から秋にかけて室内の清掃を十分に行う必要があります。

室内清掃のやり方をご紹介します。

1:床掃除は畳でもフローリングでも、掃除機で少なくとも3日に1回はおよそ畳1畳を40秒かけて吸引する。

2:寝具の管理を徹底する。シーツをはずして1週間に1回は1分以上かけて吸引する。シーツ・カバー類はこまめに交換し、できればダニが通過できない高密度繊維性防ダニ布団カバーを使用する。

3:年に1回は徹底した大掃除をする。高い所の吹き掃除も忘れずに行う。

結構大変ですが、できるだけ努力してみて下さい。(参考 喘息予防・管理ガイドライン2015)

f:id:akita-ent:20170527060959j:plain

本文と関係ないですが私が弘前で一番美味しいと思っている彦庵の蕎麦です!

 

スギ花粉症治療の一番の不満は完治しないこと!?舌下免疫療法があるじゃない!

東奥日報に掲載された鳥居薬品の調査によると、スギ花粉症の治療や対策で一番不満に思うことは『完治しない』ことだそうです。しかし現在は完治が見込める治療法として舌下免疫療法があります。まだまだ舌下免疫療法は世間で知られてないのが実状のようです。

そのスギ花粉症に対する舌下免疫治療薬『シダトレン』を製造販売している鳥居薬品さんや私たちスギ花粉症治療に携わる者は、もっと舌下免疫療法の認知度を上げて行かなければなりませんね!

舌下免疫療法に関する中国からの報告

久しぶりのトピックス。皆さん読んでくれるでしょうか?今回は舌下免疫療法に関することです。

2017年2月に中国の先生からの報告によると、『中国のある施設での調査で舌下免疫療法を開始したアレルギー性鼻炎患者の半数以上が1年以内に治療を中止していた』とのことです。

同じ舌下免疫療法を行っているものとして、その脱落率にびっくりしました。そこで簡単に当院での治療継続率をみてみたら、およそ90%以上の継続率!(治療の期間は考慮してません)

国民性の違いでしょうか?

血管収縮剤入りの市販の点鼻薬にはご注意を!

鼻づまりがひどい時皆さんはどうしていますか?きっと手っ取り早く市販の点鼻薬を買って使う方も多いでしょう。

市販の点鼻薬を使うと素早く鼻づまりが取れる物が多くあります。なのでついつい使い過ぎてしまうこともあるようです。そんな薬の中には血管収縮剤が含まれています。血管収縮剤とは腫れている鼻の中の粘膜に作用(交感神経を興奮させて血管を収縮させることにより)し素早く鼻づまりを解消します。

しかしこの血管収縮剤を使い続けるといろいろな副作用が出てきます。例えば血圧の上昇、心臓がバクバクする心悸亢進、脈が乱れる不整脈、頭痛、めまいなど。最悪の場合は心筋梗塞そして耳鼻咽喉科的には治りにくい薬剤性の肥厚性鼻炎が知られています。

実はこのような市販の血管収縮剤入りの点鼻薬には同封されている添付文書に「長期連用しないこと」とか「連用または頻回使用で反応性が低下するので休薬期間が必要」などのような注意書きが必ずついています。でも大抵の方は細かい字で書いてある添付文書を隅から隅まで読まないと思います。ここに落とし穴があるんです!

結論を言うと、鼻づまり用(一部アレルギー性鼻炎用も)の市販の点鼻薬はごく短期間使用するために販売されているので、鼻づまりが長引きそうなら使用をやめて耳鼻咽喉科を受診して下さい。使い続けると本当に大変な目にあいますよ!

以下は私が昨日調べた市販の血管収縮剤入りの点鼻薬の一覧です。この他にもあるかもしれませんのでご注意を。

ナシビンMスプレー、ナーザルスキット、ナザールブロック、ナザールスプレー、ナザールMスプレー、コールタイジン点鼻液a、新ルル点鼻液、ロートアルガードST鼻炎スプレー、ロートアルガード鼻炎クールスプレーa、パブロン点鼻、パブロンクイック、パブロンJL、エージーノーズ、エージーノーズアレルカットM、エージーノーズアレルカットS、エージーノーズアレルカットC、ベンザ鼻炎スプレー、タイヨー鼻炎スプレーα、カイゲン点鼻薬ジョイントアルファZプラス点鼻薬、フジビトール点鼻薬など

そして最後まで読んでくださった方に、これらの連用すると危ない成分が入っているかどうかを見分ける手っ取り早い方法をお教えします。薬の細かい成分を見て、『~ゾリン』って書いてあったら血管収縮剤の可能性がとても高いです。(主なものはナファゾリン塩酸塩、テトラヒドロゾリン塩酸塩、塩酸テトラヒドロゾリン、オキシメタゾリン塩酸塩など)でも分からなかったら薬剤師の居る薬局を選んで相談してから買ってくださいね。